考古用語辞典 A-Words

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漆棺-2     2008年07月24日(木)更新

漆棺-2
【和:しっかん
【中:QiGuan
春秋戦国|>漆棺-2

長さ199cm、幅75cm、高69cm
 曽侯乙墓からは、およそ13歳から26歳と推定される女性の陪葬棺が21棺発見され、うち8棺が東室、13棺が西室より出土した。それらの棺のかたちはおおかた二種類あり、天板および身の長短両側面にカーブをつけた板を使って組みあわせたものと、棺の各面を平らな板で組成したものとがある。
 六枚の厚手の板を組み立てたもので、棺内外ともに黒漆塗りとし、蓋・身の側面部に紋様をほどこす以外は無紋のままにしている。蓋側面周囲と身の長側面の木口には、雲紋をあらわし、身の長側面二方には、変形の雷紋と絡縄紋の二重の枠内に18、ないしは20個の正方形の窓枠を縦におき、そのなかに長側面と同様の紋様をあらわしている。紋様はいずれも朱漆をもってのびのびとした筆さばきで描かれているが、一方、漆棺-1したとおり、長側面に配置された正方形の窓枠の数が描くときの計算ちがいで、18個にととのえるべきものを20個にせざるをえなかったところがみうけられたりして、そこには工人たちのおおらかさがうかがえる。 なお、蓋の木口両端の2箇所に漆棺-1の棺と同様の突起したものがみられる。出所:『曾侯乙墓』 特別展 日中国交正常化20周年記念

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