考古用語辞典 A-Words

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曽侯乙内棺   2008年07月24日(木)更新

曽侯乙内棺
【和:そうこういつないかん
【中:Zen hou yi nei guan
春秋戦国|>曽侯乙内棺

木製漆塗り
長2.5m、幅1.27m、高さ1.32m
 曽侯乙の遺体を納めた木製漆塗りの棺で、外棺の中にあった。身は四つの側面、底面および底面の下に付く枕木を枘で接合したもので、これに蓋がかぶさる。蓋と長側面の外面は弧状を呈する。全面に塗られた漆の保存は良好で、そのため木組の状況がよくわからないほどである。発見時の重量は約2トン。
内棺の内壁は全面に朱漆を塗っている。外壁は黒漆を塗って地とし、さらに朱漆を全面に塗り、その上に墨と金で繁縟な図案を描いている。内棺の身短側面の一方の中央には「田」字形が描かれているが、これは外棺の「窓」と対応する内棺の「窓」と思われる。長側面の両側に門かと思われるものが描かれ、その両側にこの世の者とは思われない風体の者たちが、双戈戟を持って立っている。門を守る武士ではないかと思われる。その他の空間は、龍・蛇・鳥・神など約一千もの図案で填めており、その8割は龍・蛇の類である。
棺内に残された骨の研究によれば、墓主である曽侯乙は男性で、身長はlm62~63cm、死亡時の年齢は42~45歳である。遺体は織物で厚く包まれていたようであるが、長い年月の間に織物が朽ちて、本来の様子はわからなくなっていた。出所:『曾侯乙墓』 特別展 日中国交正常化20周年記念

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