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宝石嵌装簪 2008年08月01日(金)更新
清(1644-1911)
長さ:23.0cm 幅:9.0cm
簪や髪飾りは装飾品としての効果があるとともに、結った髪をまとめる役割も果たす。真珠、翡翠、種々の宝石をあしらった精緻で華麗な部分は装飾として効果があり、細長い足の部分は頭髪に差し込んで髪をまとめる役割をもつ。この簪は故宮に古くから伝わる伝世品である。簪の中央には翡翠の羽を貼り付けた蝙蝠があしらわれ、その背にはアレキサンドライト(金緑石)が1個嵌め込まれている。触角は細線を編み上げたもので先端に真珠がついている。梅花は芙蓉石(天然の宝石の一種)の花蕊(花のしべ)と小さなたくさんの真珠を縫いつけた5枚の花びらからなり、まわりにはおなじく小さなたくさんの真珠を縫いつけた五つの花がある。その間には翡翠の羽を貼りつけた葉が配されている。独特の造形を見せる簪である。清代中後期に皇后、皇妃の髪を飾った装身具である。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝
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