考古用語辞典 A-Words

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青磁八角瓶  2008年08月02日(土)更新

青磁八角瓶
【和:せいじはっかへい
【中:Qing ci ba jiao ping
隋・唐・五代|陶磁器>青磁八角瓶

越州窯
唐(618-907)
高さ122.5cm 口径:1.6cm 底径:7.1cm
北京故宮博物院蔵
  八角形の瓶で、口部は直立して円形、細長い頸部へとそのまま続き、胴部は丸く、低い高台(底につけられた脚部のこと)がつく。高台内側の壁面はやや外側に開く形である。頸部と肩部の境目に3本の筋がめぐっている。全面に青磁釉がかかる。高台内隅の釉の下に「七」の数字が刻まれている。器形はふくよかで均整がとれ、釉は薄く均一にかかり、色は青緑色で艶がある。1987年、陝西省扶風法門寺の塔基の地下宮から出土した一連の貴重な文物の中に14点の越州窯青磁があり、同時に出土した唐代咸通15年(874)の「監送真身使随真身供養道具及金銀宝器衣物賑」という碑の中で、この種の磁器を「秘色磁」と称している。それらの磁器の一点に青磁八角瓶があり、器形、釉色ともにこの瓶と基本的に一致する。1956年、西安にある唐代咸通12年(871)の張淑尊墓からも類似する越州窯青磁八角瓶が出土している。1954年に故宮博物院が浙江省慈渓県の上林湖にある越州窯の窯跡を調査した折、同種の八角瓶の陶片を採集している。これらのことから考えるとこの種の八角瓶は唐代咸通年間(860~874)に浙江省慈渓県上林湖の越州窯で生産された秘色磁と考えられる。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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