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獣面文青銅鼎 2008年12月10日更新
【和:じゅめんもんせいどうてい】 |
【中:Shou mian wen qing tong ding】 |
殷・周時代|青銅器|>獣面文青銅鼎 |
夏家店下層文化
高54, 口径38,腹径38cm,重18kg
1981年5月昭鳥達盟オンニュド旗解放営子出土
器形は荘重で,銅色は暗紅色を呈し,器表はやや粗い。耳は立ち,口縁は外側に張り出す。腹は深く,やや下に垂れる。足は中空,つけ根は柱状を呈する。口縁の下に獣面文を組合わせた帯がめぐらしてある。足の上部にも獣面文を飾る。器体は4つの鋳型を合わせて鋳造し,合わせ目がはつきりと見える。合わせ目をはさんで相対応する円形の傷跡が6個所あり,底部にも三角形に並んだ丸い傷跡がある。これは,内側の鋳型と外側の鋳型の間を円柱状の物で固定したため,鋳込んだあと器壁に円い穴が残り,その穴に後に再び注湯したことを物語っている。これは比較的原始的な鋳造方法である。出土した時,この鼎の中に錫の含有量が50%に達するとび色の結晶体の鉱石がいっぱい盛られていた。同時に出土したものに,このほか弦文銅?1点と弦文銅鼎1点があった。これらの大型青銅器の出土は,早くも紀元前20世紀に始まり,数百年の発展を経て,北方西遼河流域から,後にさらに南へ向かい燕山南北に至るまで,早期の青銅文明が形成されたことをはっきりと示している。この文明が目下認識されはじめたばかりの夏家店下層文化である。出所:中国内蒙古北方騎馬民族文物展
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