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石林 2008年12月13日更新

石林
【和:せきりん
【中:Shi lin
明・清|面白テーマ|>石林

石林は1982年中国国務院に認可された第一回目国家級重点風景名勝区の一つ、世界で最も典型なカルスト地形による景観にその特徴がある。総面積は350km2、“造型地形天然博物館”と称され、中国でも四大自然景観の一つである。
石林風景名勝は大小石林、乃古石林、芝雲洞、長湖、大畳水瀑布、月湖、奇風洞の7エリアに分かれている。各エリアの距離が遠くないので、一般的に大小石林から、バス或いは馬車に乗り換えて他のエリアへ行くことができる。大小石林から、乃古石林と芝雲洞まで約5km、大畳水瀑布まで23km、長湖が最も遠いが、約25kmしかない。
民族風俗は石林の粋といわれる。“アシマ(阿詩瑪)”の美しい伝説、石林-昆明サニ族のきらびやかな刺繍、古くて神秘的な“松明祭”、うきうきさせるサニ族の歌舞などの民族風俗と石林の自然の景観が互いに引き立て合い、ますますその美しさを増やしている。
石林への交通は非常に便利で、道路がよい。昆明市小西門近郊バスターミナルから、毎日午前十時前にバスが数便直行している。また、昆明駅発の電車、錦華大酒店のそばからも観光バスが直行している。 長湖、“蔵湖”とも称し、石林南の尾則村のそばにあり、周囲約10km、湖面が細長いので、長湖と名付けられた。
長湖
長湖は天気によって、景色が変われる。雨天、せみの羽のように薄い霧が、まるで薄物をはおっているサニ族少女のようで、なまめかしくはにかむ顔がはっきり見えない。晴天、静かな水面が輝かしく、目に優し。夜、長湖のほとりの静かな林は、サニ族の青年男女の恋の語らいの場所でもあり、奏でる琴や笛に合わせて歌が流れる。とくにサニ族の祭典“たいまつ祭”の夜は、無数なたいまつが火の龍に連なり、炎が空や湖水を赤く染め、長湖がますます美しくなる。清代の末年、当地の各民族は清王朝の深い抑圧を耐え忍ばないで、イ族人の何光、趙発などの引率に従って、武装蜂起した。彼らは独石山を拠点として、数年間に清軍と勇敢に闘争していた。今でも山の中に、彼らが掘った井戸、作った堡塁が残っている。
長湖は青く澄み、湖で舟遊びをして出ると、湖底の水草や石、魚、蝦が見えて人々の心をなごませる。長湖の周りは植物が生い茂り、林間の道がくねくねとして、池も多く、イ族の村落が散在しており、旅先で疲れた心身を癒してくれる風景である。
大畳水
路南県から車で西南へ約25km行って、畳水発電所に着いてから、山道に沿って2km歩くと、遠くからかすかに流水の音が聞こえてくる。歩き続けるとある坂の前に深い谷が現れる。巨大にとどろく音が谷から伝わってくる。坂のくねくねとした山道に沿って約200m下がって、谷の底で壮観な滝が現れる。これは雲南でも有名な路南大畳水瀑布である。 大畳水瀑布は飛龍瀑布と別称し、落差約90m、“珠江第一滝”と称される。激しい河水が懸崖から落ちり、水に勢いがあり、とても壮観である。晴天の午前、午後に色鮮やかな虹が現れ、さながら仙境に着いたような気がする。
滝の周りは山並みが聳え、植物が豊かで、緑ばかりである。清水河峡谷の勢いが険しく、幽遠で、大自然の深いところから濃厚なにおいが発している。大畳水から石林への交通は十分に便利である。
乃古石林
“乃古”、イ族サニ語で“黒い”という意味であり、“黒松岩”とも言われる。公開した観光エリアは面積7.38km2、道路約6km、東部と西部二つのエリアに分かれている。
風景区内は最高の石柱が約40mあり、石の峰でできた森林は、形がさまざまで独特である。石峰に登って遠望すると、それは蒼茫とした石海のようで、とても雄大である。区内には石峰、泉、湖、鍾乳洞、滝が点在しており、石林カルスト地形のもう一つの奇観である。
乃古石林は地域が広く、荒野の美しさ、飾り気がない美しさ、太古の美しさにその特徴がある。風景区周りのイ族の民家は神秘的な人文景観は、乃古石林もう一つの風情である。
大小石林
大小石林は石林風景名勝の中心地域で、定められた観光コースがあり、一般的に石林湖を起点とする。石林湖は人工の大きいな池で、中に石峰が林立しており、冬の朝、薄い霧が水面に浮いて、仙境のように見える。
石林湖そばの道に沿って行けば獅子亭に出る。ここは石林全体をよく見渡せ、この亭から山を降りると大石林に至る。大石林には観光ポイントが集中し、勢いが雄大な剣峰池、スリルに富んだ蓮花峰、また、いろいろ珍しい形をした石峰がある。例えば、“孔雀梳翼”、“象踞石台”、“双鳥渡食”などはその姿がよく似っている。
大石林を歩いていると迷宮に迷い込んだよう感じがあり、地図やガイドの指導があれば、安心である。
  大石林に隣接してある小石林は大石林より険しくないが、たいへんうるわしい。有名な“アシマ(阿詩瑪)”と呼ばれた巨石がここに聳えている。
現在、夜でも小石林を観光することができる。灯火の下に、小石林の夜景はまた異なったふんいきがある。
芝雲洞
石林は鍾乳洞が多い。その中、観光客が一番大勢、一番早く発見されたのは芝雲洞である。大小石林から約5km離れている。
鍾乳洞は“仙踪”と呼ばれているが、凡人も入ることができる。懐中電灯を持ってくねくねとして行き、まもなく大きな石室が現れ、さまざまな鍾乳石、石の竹の子、石柱が精美である。歩いていくと、狭い洞を通り、もう一つ広い石室が目の前に現れる。室内にはいろいろ珍しい形をした怪石、石峰がある。奇妙なのはその鍾乳石を叩くと音が響き、その音はすべて同じではない、あるものはすんでいて快い、あるものは大きくよく通る、あるものは高らかに雄渾である。石室の周りには小さいな洞がたくさんあり、異なった珍しい形が独特で喝采させる。石室を通って、歩き続けると、洞がますます狭くなる。突然窓のような穴から光がもれてくる。着いて見ると出口である。山並みを眺め、陽光が照ってますます奇麗である。
小芝雲洞は大芝雲洞の北側にある。入り口が狭く、一人しか通れない、入ると広くなり、涼しくて快い。苔が生えている道はつるつるすべって歩きにくいので、観光客は少ない。洞内には石キノコ、石花、石山など多い。
芝雲洞の美しい景観は杭州の“煙霞三洞”、桂林の七星岩と肩を並べることができる。
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