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白磁刻花牡丹唐草文洗 2008年12月28日更新
【和:はくじこっかぼたんからくさもんせん】 |
【中:Bai ci ke hua mu dan tang cao wen xi】 |
宋・遼・金・元|陶磁器|>白磁刻花牡丹唐草文洗 |
定窯
北宋時代11~12世紀
口径:27.6cm
沈吉甫氏旧蔵
ほぼ垂直な側面に広く平たい底、低い高台がつく大ぶりの洗。口縁は金属の覆輪を被せてある。器物を伏せて窯づめする「伏焼」という焼成方法のため口縁は無釉で、その無釉の部分を隠すために金属で覆輸されている。白い磁器質の胎上にやや黄みがかった牙白色の透明釉が全面にかかり内外面に片切彫りと線彫で牡丹唐草文があらわされ、牡丹の茎は二本刻線を用いて総体に軽やかに表現されている。ところどころ片切彫りの主線に沿って副線が、花弁には櫛目文がデザインを強調するように加えられている。金銀器の影響を受けたと思われるこの洗は宋時代の定窯によく見られる形である。碗や鉢などの口の広い器を「伏焼」にする技法は、11世紀頃、定窯が始めたとされているが、この技法により薄手の器を何枚も一度に重ねて焼けるようになった。高台を下にして焼くと高温でへたりが生じやすいが、逆に口縁を伏せて焼成するとこれを防ぐことができるため、この窯づめ法は重要な技法である。出所:中国陶磁の至宝-デイヴィッド・コレクション
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