考古用語辞典 A-Words

時代別順

旧石器時代
新石器時代
神話時代
殷・周時代
春秋戦国
秦・漢・三国
晋・南北朝
隋・唐・五代
宋・遼・金・元
明・清

分野別順

基本用語
青銅器
陶磁器
金銀・玉器
石器・ガラス
彫刻・書画
絹・衣類
建造物・遺跡・墓
歴史名城
歴史人物
研究機関
研究者
面白テーマ

苗族服飾 2009年1月13日更新

苗族服飾
【和:ミャオぞくふくしょく
【中:Miao zhu fu shi
面白テーマ|絹・衣類|>苗族服飾

苗族は人口392万人あまりで,おもに貴州省の黔東南ミャオ族トン族自治州,黔南プイ族ミャオ族自治州,湖南省の湘西トゥチャ族ミャオ族自治州,雲南省の文山チワン族ミャオ族自治州に集居している。このほか湖南西南部,貴州東北部と西北部,雲南東南部および広西西部と北部の各山間地,広東省の海南リ―族ミャオ族自治州,四川省の南部,湖北省の西部にも少数のミャオ族がいる.ミャオ族の分布はかなり広範囲で, ひろく分散し小さく固まっているのが分布上の特徴である.
ミャオ族の服装は豊富多彩で,男も女も衣裳に凝る。娘たちの衣裳はずっと濃厚な民族色を保っており,彼女たちは農作業の合い間に,長い年月をかけて糸を紡ぎ,布を織り,刺繍をして,自分たちの晴れ着づくりに精を出し,花嫁衣裳にはとりわけ精魂を傾ける.晴れ着はふだんと違って,図柄や模様がいりくみ,仕立ての腕も高いものが要求されるので,仕上がりは実にみごとである。一そろいの盛装を仕上げるのに,往々にして四,五年もかかる.晴れ着の刺繍の図柄は,例外なく竜であるといっていい.伝説上の竜は雨風をよんで五殻豊穣の恵みをもたらすので,ミャオ族は竜を吉祥のシンボルとみなしているからだ。晴れ着にほどこされた精巧,鮮明,華麗で想像力ゆたかな刺繍は, ミャオ族娘の芸術的天分をうかがうのに十分である。
ふだん着も,袖,衿,前掛け,スカート,帯などに,娘たちは長短のまざった線やバラエティーに富んだ色を使って刺繍して一枚一枚がりっばな芸術品となり,生活に彩りをそえている.ミャオ族の女性の服装には地域とがある.貴州,広西,雲南などではおおむね高い衿の短い上着にプリーツスカートをはき,色は濃紺,藍,白,雑色などである.スカートの長さも各地まちまちで,足の甲まで達すのもあれば,わずか30センチ前後のもあり,膝までのもある。また柄のない一色のもあれば,刺繍したり?けつ染めのもある。湖南と貴州の一部では,ふだん右脇合わせの上衣に,裾模様のあるズボンをはく。ここでは,祖先を祀るときにしかスカートをはかない.
ミャオ族の男性はほとんどが向かい衿または左脇合わせの短い上衣に,ズボンをはき,大い腰帯をしめる。頭には黒の長い布をぐるぐる巻き,ふつうは無地である。貴州と雲南の一部では亜麻布の衣服を着,毛顫をまとう。白い毛顫には赤と黒で幾何学模様が織りこまれていて,色のコントラストがはっきりしている.
銀のアクセサリーは, ミャオ族女性の服飾に欠かせない.美しい安いにきらきらした銀の飾りをつけると, いよいよ映える。ミャオ族の銀のアクセサリーには,銀冠,頭花,簪,首輪,ネックレス,耳輪,銀櫛,腕輸などがあり,形も独創的で,華麗である.ミャオ族部落では祭日になると,丹精こめて縫製した晴れ着をまとい,頭に銀冠や簪をつけ,黄や緑,白などの羽根をさし,首にいくつもネックレスをつけた娘たちの群れを,あちこちで見ることができる。彼女たちが蘆笙の音にあわせて軽やかに舞うと,身につけた銀飾りが揺れてすずやかに鳴り,優美な踊りをいっそう引き立てる.出所:中国民族服飾1981
関連用語:

Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.