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壮族錦 2009年1月13日更新
チワン族の錦織りである壮錦は「花被」とも「土錦」とも呼ばれ,チワン族女性の手になる,独特の織物である。あざやかな色,ユニークな図柄をもつ美しい実用品として,国内外に聞こえている。長い歴史をもっており,『史書」の記すところによると,唐,宋の時代からすでに織られていた。自分たちで紡いだ綿または麻糸を経糸,絹ビロードを緯糸にして交織するものである.経糸はふつうもと色で,緯糸は色糸で各種のきれいな図柄が織られる.民間でもっとも好まれているのは菱形を連結した紋様である。伝統的な柄も雲紋,万字紋,菊花紋,花にむらがる蝶々,竜門に躍る鯉(科挙の試験に合格する縁起をかついだもの)と多い。また回紋,水紋,卍の文様を地紋として,奇異なデザインの竜,鳳,鳥獣を規則的に散りばめて並べ,形や色にバラエティーをもたせるようにしたものもあり, これに太めの表面の緯糸が放つ強い光沢が加わり,ますます美しく見える.後者はチワン錦でも芸術性のもっとも高いもので,織り手の創作力がいかんなく発揮される。
チワン錦はふとんカバー, ショルダーバック,前掛け,スカーフ,テーブル掛けなどに使われ,またチワン族女性の嫁入り道具としても欠かせないものである.「バラひらき蝶きたる」の掛けかばん,「パンダと竹」のふとんカバーなどの新品は,民族色が濃いと同時に新しい内容がこめられていて,デザインも新しく,国内外で好評を博している.出所:中国民族服飾1981
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