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土家族「西蘭卡普」 2009年1月15日更新
【和:トゥチャぞくの「せいらんそうふ」】 |
【中:Tu jia zhu [xi nan ka pu]】 |
面白テーマ|絹・衣類|>土家族「西蘭卡普」 |
トゥチャ族の土花(土産の綿花),ふとんとして知られる「西蘭卡普」は。 衣服やふとんカバーに用いられる実用性の高い民芸品である.踊りの集いともなると,若い男女や老芸人はみな手持ちのもっともきれいな西蘭卡普を身にまとって,はなやかな踊りの雰囲気を盛りあげる。トゥチャ族の女性が好んで着る衣服の縁どりは,この西蘭卡普を織る方法でできており,色とりどりの縁どりが一本一本あちこちに施されている。赤ちゃんのおくるみも西蘭卡普でつくられる。それは地が厚く。きれいな実用的な装飾品である.
ト ゥチャ族の娘は十いくつの時から, 簡単な木製の織機を使って.嫁人り衣裳のための西蘭卡普を織りはじめる。 女性はほとんど誰でも織ることができ, いまでも一部の地域でこうした伝統が保たれている.西蘭卡普の図柄や模様は織り手の自由で, 自分の最も好きな模様や色あいで織られる。たとえば鳥や獣.魚や虫.草や花などである.このほか「回筆花」と呼ばれるおもしろい図柄もある。「回筆」はトゥチャ族のことばで野獣を意味し,獅子の足.鹿の紋.馬のシッポ,獅子の頭など動物の一部を組み合わせて図案化したものである。野獣は人びとにやっつけられ,これからは安心じて楽しく暮らすことができるといった意味が,これにはこめられている。ほかにもまた「カササギと梅」「花よく月まるし」「一対の蝶々」など縁起がよくめでたい意の図柄や横様もあり,生活の息吹きを感じさせる. 出所:中国民族服飾1981
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