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哈尼族服飾 2009年1月15日更新

哈尼族服飾
【和:ハニぞくふくしょく
【中:Ha ni zhu fu shi
面白テーマ|絹・衣類|>哈尼族服飾

雲南省の南部に集居する哈尼族は,おもに紅河ハニ族イ族自治州と思茅,墨江,シーサンパンナなどの地に分布しており,人口は96万人である。哀牢山と楽蒙山の間の広大な地域が,勤勉で勇敢なハニ族の先先祖代々から住んできた土地である.
ハニ族の服飾には特色があるが,住む地域によって,服装の様式,刺繍のやり方.模様の色彩も多種多様である.青と黒が好みのハニ族は,男女とも多くの人が青と黒の衣服をまとっている.胸の前につける大きな銀輪(批索)までも染塗につけて青色に染めるほどだ。「娘は銀"批索"、をつけてこそ愛らしい。銀"批索"は古く染めてこそ美しい」とは,ハニ族の女たちのあいだでよくいわれる言葉である。多くの地域における女性の服飾は一縁のある右合わせの,衿なしの上衣.銀飾りをボタン代わりにするのが美しいとされている.盛装するときは, 長いチョッキと短いチョッキのニ着を重ね着し,刺繍された前掛けをする.墨江一帯の未婚の女子は白かピンクの前掛けをし, 結婚すると藍色に改める.上衣とズボンの縁にいろんな色の花テ―プをあしらう人もいる.墨江とシーサンパンナの女性は長い筒スカートをはくが, 短いスカートの人もおり,脚絆には美しい模様が刺繍されている.
女性の髪飾りは年齢によって違う.子供は刺繍入りのまるい帽子をかぶる.帽子には銀の飾り玉, 銀片があしらわれ, てっぺんにきれいな鶏の羽根を飾る。娘は十五,六なから少女の髪飾りに改められ,髪毛は帽子の中に入れて隠し, まるい帽子を銀の飾り玉, 銀片, ガラス玉, リボン, 鶏の羽根で飾りたてる.これは娘が成人に達したことを表わしており, 若者と恋を語ることも許される. 母親になると,頭のうしろにガラス玉, 銀片を散りばめ,リボンをたらした長さ8センチメートルほどの円筒をつける.また五十歳になるか子供が結婚すると,老人の髪飾りとなり,銀の飾りにと銀片はあるが, リボンは少なくなる.ハニ族の装身具にはこのほか銀の耳輪,腕輪などがある。人によっては,小さな鋏,櫛,針入れ,指ぬきなどを銀鎖に通して胸前にさげており,なかなかユーモラスである.ハニ族の女は働き者というだけでなく, クロスステッチなどの刺繍もうまい.彼女たちはさまざまな色の絹糸で,複雑な模様の入った頭巾,脚絆,腰帯,バックなどをつくり,その芸術的な天分がしのばれる.
男は一般に,向かい衿の上衣にズボンをはき,黒や青,白の布で頭を巻き,刺繍入りの帯を腰にしめる.祭日の集いには,老若男女が晴れ着をまとい,歌い踊ったりして歓をつくす。出所:中国民族服飾1981
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