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行書李白仙詩巻 2009年3月10日更新
【和:ぎょうしょりはくせんしかん】 |
【中:Xing shu li bai xian shi juan】 |
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蘇軾筆
一巻
紙本墨書
縦34.0 全長111.1
北宋時代・元祐八年(一〇九三)
元祐八年七月、蘇軾(一〇三六~一一〇一)が汴京において道士の姚丹元から李白(七〇一~七六二)の作と称する詩二首を授かり、蘆雁文様を刷り出した料紙に行書で揮毫したものである。蘇軾と姚丹元との交友は、蘇軾の詩集『東城詩集』巻十四の「次丹元姚先生韻」「次秦少游贈姚安世」などの作からもうかがうことができる。姚丹元はもと京師の富人王氏の子であったが、故あって父に勘当され、建隆観の道士に仕えた。本名を王繹といい、また元誠とも名乗ったが、林霊素を膀ったかどで毒殺されたという。この詩を李白の作とする信憑性はともかく、道家において李白の作と伝承されてきた五言古詩を姚丹元から示され、蘇転が興に乗って揮毫したのであろう。
蘇軾特有の右肩をいからせた歌斜な結体で、縦逸に筆を運び、第二詩以降はよりのびやかな筆致となっている。巻後には蔡松年らをはじめとする金人の跋が記されている。金人の伝世する書跡は稀少であり、また金において蘇軾の書がよく学ばれていた事情を伝える資料としても興味深い。出所:書の至宝-日本と中国2006
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