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御堂関白記 2009年3月15日更新
【和:みどうかんぱくき】 |
【中:Yu tang guan bai ji】 |
彫刻・書画|>御堂関白記 |
藤原道長筆
十四巻のうち一巻(長保六年巻上)
紙本墨書
縦三三・〇 横一二六・〇
平安時代・長保六年(一〇〇四)
京都・陽明文庫
平安時代に摂関藤原家の全盛期を築いた藤原道長(九六六~一〇二七)の日記。長徳四年(九九八)より治安元年(一〇二一)までが断続して伝わる。現在、陽明文庫に道長自筆本十四巻、古写本十二巻が伝存。自筆本は半年を一巻とする具注暦(古い暦の一種)を使い、日々の記事は暦の余白に書き込み、それでも書ききれない場合は裏面に綴っていることが確認される。当時の公事(政務処理)や自身の子女に関する記載が多く、平安時代における摂関家の栄華を生々しく伝えてくれるとともに、『小右記』(藤直実頼筆)や『権記』(藤原行成筆)、『左経記』(源経頼筆)と並び、貴族社会の仕組みを知る上での基本史料。和様の書が完成された時期の手であることから、その筆致は同時代人である行成らの影響が見られる。
ちなみに日記の題名であるが、「御堂」とは自身が建立した「法成寺」(現存せず)を指す。また「関白」とあるが道長は摂政ではあったが、生涯関白には任じられていない。後世日記に題名を付した子孫の、尊敬の念が反映している。 出所:書の至宝-日本と中国2006
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