青花菊牡丹文盤　2009年3月20日更新

景徳鎮窯
元時代・14世紀
直径：44.2cm
住友グループ寄贈
盤の見込み中央に太湖石（たいこせき）を配し、周辺に牡丹、菊、笹を描く。初現は明らかではないが太湖石と花卉とを組み合わせた画題は、元時代以降、清時代の彩磁まで引き継がれている。ここでは内底の全面を花卉で埋めて、イスラム風の装飾法となっているが、時代が下るにしたがって余白を生かしたすっきりした絵画的な構成へと変化していく。内外側面には宝相華（ほうそうげ）と海石榴華（かいせきりゅうげ）を唐草でつないだ文様帯を廻らし、さらに内口縁部に蔓唐草を描いている。
大阪市立東洋陶磁美術館所蔵
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