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青花唐草文稜花盤 2009年3月21日更新
【和:せいかとうそうぶんりょうかばん】 |
【中:qing hua tang cao wen ling hua pan】 |
宋・遼・金・元|陶磁器|>青花唐草文稜花盤 |
景徳鎮窯
元時代(14世紀)
高8.5㎝ 口径46.3㎝ 高台径24.7㎝
文様の地となる部分にコバルトを塗りつめて白抜きの文様をあらわした、いわゆる逆青花と呼ばれる技法で、見込中央には八宝文を描き、その周囲を2列の花唐草文で囲い、口縁には白地に青花で波濤文を巡らせている。やや釉調の異なるコバルトで吹墨風の斑文が散っているのも特徴的である。花唐草文の外部にあらわされた白抜きの如意頭繋ぎ文様がアクセントとなり、画面を引き締めている。
日本では染付と呼ばれる青花磁器が中国江西省の景徳鎮窯で生産され始めたのは、この元時代です。コバルトで文様を描き、その上に釉を掛けて焼くという青花技法が元時代に発展・定着したことは、後の明・清時代の製磁業を方向づける大きなターニングポイントとなり、景徳鎮窯は磁都としての地位を獲得します。元時代には、大きな盤や瓶などに青花で緻密な文様を濃厚なまでに描き込むという加飾的な大作が多く作られました。その堂々たる形と精緻な描写からは迫力と威風が感じられます。
戸栗美術館所蔵
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