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フィリピンバロック様式教会(フィリピン世界遺産) 2009年3月24日更新
【和:ふぃりぴんのばろっくようしききょうかい】 |
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今や総人口の90%が信徒という、アジア随一のキリスト教国であるフィリピンも、15世紀初めにはマレー半島、インドネシアなどから移住してきた人びとによって伝えられた、イスラム教国であった。1521年、スペイン人のマゼランがセブ島に来航したのをきっかけに、スペイン軍が次々とフィリピンの島々を占領し、1571年にはマニラも陥落した,彼らは本国から宣教師を送り込み、キリスト教を布教させていった.スペインの植民地支配も本格的に進み、教会建造によってキリスト教も浸透した。その当時建てられた教会が、現在も各地に残っており、それらは植民地時代の面影を残している.
フィリピンに現存する石造教会で最古のものは、1571年に着工し、完成までに約20年の歳月が費やされた、マニラのサン・アグスティン教会である.1675年からの7回にわたる大地震や第二次世界大戦にも耐え抜いた,その頑強さから「地震のバロック」と呼ばれている.立体的に浮き上がって見える天井の絵や、窓のステンドグラスが美しく、明るい雰囲気の教会である.曲線と華麗な装飾を施したヨーロッパのバロック様式とは異なり、外見の華やかさはないが、重厚感のあるたたずまいをみせている.祭壇左には、スペイン初代総督レガスピが眠る礼拝堂もある。
フィリピン国内に点在する石造教会は、聖堂であると同時に、要塞としての機能とも兼ね備えていた.マニラのサン・アグスティン教会のほか、ルソン島パオアイのサン・アグスティン教会、サンタ・マリアのアスンシオン教会、パナイ島ミアガオのヴィリヤヌエバ教会の4つの教会が文化遺産として登録されている。どれも風化が進んでおり修復を待っている。出所:世界遺産の旅
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