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タキシラ(パキスタン世界遺産) 2009年3月27日更新
タキシラは、紀元前5~前2世紀にかけてペルシア、ギリシア、中央アジア、インドの影響を受けて発達した都市である.そのため、タキシラにはさまざまな時代の都市遺跡が混在している。遺跡は南から時代順に3都市が並んでいる。最も古いマウリヤ朝時代のビル・マウンドは、おおよそ4つの文化層に分かれ、都市計画の跡がなく、「混雑の丘」と呼ばれる.
紀元前2世紀初めに、バクトリア国のギリシア人が建設したシルカップは、整然とした都市計画が特徴である。シルカップの後を受け、クシャン朝によって新しくつくられたのがシルスフである.周囲は約5kmにもなるが、現在のところ南東の一部が発掘されているだけである.
タキシラはまた、仏教遺跡が多数存在することでも知られている,なかでも最も古く重要なのがアショカ王が創建したダルマラージカ寺院である.チル・トペと呼ばれる巨大なストゥーパが残っている.またジャンディアール寺院は、ギリシア神殿風の遺遺構である。シルカップ市街跡にある紀元前1世紀の「双頭のワンのストゥーパ」の装飾は、 インド、ペルシア、ギリシアの文化的特徴が融合しており、タキシラが東西交流の拠点としていかに繁栄したかを物語る.4世紀末にはササン朝ペルシアの侵入で、それらの遺跡はイスラム墓地になり、5世紀のフン族の侵略後は、仏教寺院などが破壊されてしまい、今は基壇の一部が残るだけである.出所:世界遺産の旅
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