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古都メクネス(モロッコ世界遺産) 2009年4月2日更新

古都メクネス(モロッコ世界遺産)

【和:ことメクネス
【中:
面白テーマ|世界遺産|>古都メクネス(モロッコ世界遺産)

17世紀、メクネスを首都としたアラウィー朝のムーレイ・イスマイルは、フランスのルイ14世にあこがれ、ヴェルサイユに負けない華麗なイスラム王都を建設しようと夢見た。古い建物を片っ端から取り壊し、新しく約40kmにおよぶ城壁や、マンスール門、モスク、マドラサ(大学)、イスマイル宮殿などを次々と建てていった,この城塞都市はいずれも豪華を極めるもので、足りない資材は、ローマ遺跡や別の都市から徴収した。マラケシュのエル・バディ宮殿は、そのために見る影もなくなってしまったという.また、黒人奴隷軍団を編成し、強力な兵力を誇り、地下牢をつくって敵対するキリスト教徒を放り込んだ。巨大な穀物庫は人間だけでなく、 1万2000頭の馬を養えるだけの規模があり、 ダール・エル・マ(水の館)と呼ばれる施設では、驢馬や馬を使って地下水を汲みあげるようになっていた。この倉庫の食料と水の確保により、非常事態が生じても、20年の籠城が可能だった.
しかし、イスマイル王の死後国内は混乱し、都は移され、その壮大な夢は未完のまま幕を閉じた。旧市街を彩る建築物は王の時代のものばかりではないが、静かな古都の雰囲気が漂うのは、イスマイル王のセンスかもしれない。出所:世界遺産の旅
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