考古用語辞典 A-Words

時代別順

旧石器時代
新石器時代
神話時代
殷・周時代
春秋戦国
秦・漢・三国
晋・南北朝
隋・唐・五代
宋・遼・金・元
明・清

分野別順

基本用語
青銅器
陶磁器
金銀・玉器
石器・ガラス
彫刻・書画
絹・衣類
建造物・遺跡・墓
歴史名城
歴史人物
研究機関
研究者
面白テーマ

ケルクアン古代カルタゴ町・その墓地遺跡(チュニジア世界遺産) 2009年4月2日更新

ケルクアン古代カルタゴ町・その墓地遺跡(チュニジア世界遺産)

【和:ケルクアンのこだいカルタゴまち・そのぼちいせき
【中:
面白テーマ|世界遺産|>ケルクアン古代カルタゴ町・その墓地遺跡(チュニジア世界遺産)

地中海地域に君臨した数々の大国の中で、ほとんどその痕跡が残っていないのがカルタゴである.1957年、ボン岬の先端近くで、その貴重なカルタゴの都市遺跡が発見された.紀元前6世紀頃に築かれた、フェニキア文明を偲ぶ遺構である。紀元前3世紀の第1次ポエニ戦争で壊滅、しかし、ほかのフェニキア都市と違って、ローマ帝国やアラブ人によって、再建されることがなかった。そのため、この遺跡は世界で唯一、滅びた当時の純粋なカルタゴの町の様子を伝えてくれる.
この遺跡はおもに住宅からなり、工房や店らしき跡が見られるため、職人の町だったと考えられている.住宅は井戸と中庭をもつ地中海スタイルで、床は幾何学文様のシンプルなモザイクで装飾されていた,興味深いのは、各家庭ごとに浴室が付いていることで、排水設備も充実していたことがわかる。石工、ガラス職人、工芸職人などの工房もあり、主産業はムラサキガイによる染色だった.古代カルタゴは、非常に優秀な技術をもっていたのである.
世界遺産に登録された翌年、町の北西1.5kmの岩山に、当時の共同墓地が発見され、遺産に加えられた。200基以上の墓の墓石には装飾が施されている.貴重な副葬品も出土しており、考古学的注目を浴びている。出所:世界遺産の旅
関連用語:

Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.