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スース旧市街(チュニジア世界遺産) 2009年4月2日更新
【和:スースきゅうしがい】 |
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チュニスが大都会とメディナ(旧市街)の組み合わせなら、スースは、ビーチ・リゾートとメディナが並んでひとつの町になしている「地中海の太陽と海が醸し出す明るさに、アラブの空気が漂い、観光客にもチュニジア人にも人気の町だ。
この町の歴史は古い.フェニキア人によって紀元前9世紀に開かれ、カルタゴ、ローマ、ビザンチンへと引き継がれる。アラブ軍が到来したときに抵抗したため町は破壊され、その結果完全なアラブの町となった。現在のメディナである。
こぢんまりとしたこのメディナは、緩やかな傾斜をなす丘になっていて、家屋がぎっしりと密集し、その間の狭い路地が迷路をつくる 港にいちばん近い北東端の入口、「リバ卜Jと呼ばれる建物がそびえている. 8世紀末建造のスース最古の建築物で、高い監視塔と7つの見張り台をもつ正方形の要塞(カスバ)だ。壁には銃眼が付けられているのがわかる。前哨基地として活躍し、のちには聖者の礼拝所として布教の拠点にもなった,建築当初の姿をほぼ完全に残している貴重な要塞でもある.また、最も高台に当たる南端には、9世紀につくられた要塞があり、いかつい姿で町を見下ろしている。これらは、陸戦に長け、海からの攻撃に弱かった、アラブ人の気質をよくあらわしているといえよう。 スークと住宅が入り交じる旧市街は、そんな戦闘意欲とは裏腹に、どこを歩いても明るい。カスバの一部に設けられた博物館では美しいモザイク美術を堪能でき、路地の途中には、 アラブ式邸宅を再現した博物館もある。心地よい迷子が楽しめるメディナである。出所:世界遺産の旅
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