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古代都市エル・タヒン(メキシコ世界遺産) 2009年4月9日更新
【和:こだいとしエル・タヒン】 |
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トトナカ族は、プエブラの東からメキシコ湾岸ベラクルスにわたる地域のインディヘナで、現在も約26万人が暮らしている。特に山岳地域では、高さ30m以上の柱の上から、ロープで逆さ吊りになった男たちが回転しながら降りてくるボラドーレスなど、伝統的な風習が残っている。極めて芸術院が高いといわれる「笑う顔]の土偶もトトナカの特徴のひとつだ。
トトナカ族がエル・タヒンを領土としたのは、紀元100年頃で、1100年頃まで、メキシコ湾岸をリードする文明都市であった。のちにトルテカやアステカの攻撃を受けて放棄するが、600~900年にかけては祭祀センターとして、またマヤとテオティワカンの文化の交差点として栄えた。
この遺跡は小高い丘上にある「大都市」と「タヒン・チコ]、「小都市]に分かれる。600~700年に住設されたという大都市の壁龕ピラミッドは小ぶりだが、6層からなる壁には、精巧な窓のような窪みがついている。かつて窪みの内側は赤、外枠は青く彩色されていた。この窪みは全部で365あり、住物自体が太陽暦の1年をあらわしていたと、推察されている。
丘の上のタヒン・チコのエリアには、「円柱の館」と呼ばれる神殿ビラミッドがある。このピラミッドも壁龕で、直径1.1mの正面円柱には、エル・タヒンの人びとの暮らしや宗教観を物語るレリーフが刻まれている。壁龕には渦巻き文様が彫刻されている。この渦巻き文様と窪みは、「昼と夜]「光と闇]「生と死」など、東洋の陰陽にあたる対極を、シンボル化したものだという。そのせいだろうか、エル・タヒンには東洋的な印象を抱くのだ。出所:世界遺産の旅
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