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トラコタルパン歴史的建造物群(メキシコ世界遺産) 2009年4月9日更新
【和:トラコタルパンのれきしてきけんぞうぶつぐん】 |
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ベラクルスの南約100km、パパロアパン川沿いに建設された貴族のリゾート地がトラコタルパン。現在も比較的スペイン人が多いこの町は、1518年のスベイン遠征隊の偵察を皮切りに、ヨーロッパ移民と彼らが運れてきた新大陸生まれのスペイン人クレオールや黒人を受け入れてきた。彼らは、対岸に往むインディヘナたちとは、まったく遠う生活をしていた。
スペイン人の多くは温暖で湿潤なトラコタルバン周辺に荘園を経営し、幅広いパパロアパン川につくられた港のおかげで、18世紀からは海運業も栄えた。貿易でもたらされた富によって、ネオ・クラシック様式の美しい町がつくられた。港、コロンブス広場、アール・デコの市庁舎、風に揺れるヤシまでが優雅だ。観光スポットは1786年建設のアラビア風のカンデラリア教会と、フランス風のサン・クリストバル教会、トラコタルパン出身の画家サルバドール・フェランドの美術館など。
陸路の発達により海運業が衰退し、トラコタルパンに静寂が戻った現在、古き良き時代の面影だけが残っている。
出所:世界遺産の旅
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