考古用語辞典 A-Words

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サンフランシスコ山地岩絵(メキシコ世界遺産) 2009年4月10日更新

サンフランシスコ山地岩絵(メキシコ世界遺産)

【和:サンフランシスコ山地の岩絵
【中:
面白テーマ|世界遺産|>サンフランシスコ山地岩絵(メキシコ世界遺産)

 サン・イグナシオから北へ43km、サンフランシスコ半島の東側、急勾配の山道を登ると、ハツカネズミ洞窟(クエバ・デ・ラトン)の入口がある。人物や、オオツノジカ、ピューマ、シカなどの野生動物が鮮やかな赤と黒で描かれている。この洞窟をはじめ、サン・パブロ峡谷の洞窟には、バハ・カリフォルニアを領土にしていたコチミ族が、紀元前100~紀元1300年にかけて描いた天井を覆う岩絵が点在する。発見された洞窟岩絵は400にもおよんでいる。
 人があまり踏み込むことがなく、乾燥地帯であることも幸いして、岩絵の保存状態はかなりよい。力強さを感じさせる岩絵の顔料には、火山灰が使われている。背景、構図の取り方に秀でたものも多く、なかでもクエバ・ピンタダ(彩色洞窟)のものは壮観だ。
 諸説あるものの、これらの絵はテリトリーの印、敵の侵入や戦いの記録、また先住民族の通過儀礼(ヴィジョン・クエスト)など、シャーマンの哲学の財界を表現したものといわれている。 出所:世界遺産の旅
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