考古用語辞典 A-Words

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古代都市ウシュマル(メキシコ世界遺産) 2009年4月11日更新

古代都市ウシュマル(メキシコ世界遺産)

【和:こだいとしウシュマル
【中:
面白テーマ|世界遺産|>古代都市ウシュマル(メキシコ世界遺産)

 なだらかなユカタン半島で唯一の丘陵地プウクに600~900年頃に建設されたマヤ遺跡、ウシュマルがある。チチェン・イツァと違い、屋根の平たい水平の稜線と幾何学文様の装飾が特徴で、これはプウク様式と呼ばれ、ウシュマルはその代表である。
 最初に目に入ってくるのは、高さ約27mの「占い師のピラミッド。このピラミッドの急勾配ながらも丸く滑らかな稜線には、戦闘的なトルテカの威圧感はない。しかし、足の半分かはみ出してしまうような階段は挟く、はうように昇らなければならない。昇りきったピラミッドの上には、5つの神殿がある。 その西には、中庭を囲むようにたくさんの小部屋をもつ「尼僧院]と呼ばれる4つの建物がある。 尼僧院の南には、石璧の中央に石の輪をもつ球戯場がある。ここでは、手を使わずに、石の輪に球を打ち込むと勝ち、というサッカーに似た球戯が行われていたという。
 さらに南に進むと古代アメリカの最高傑作といわれる「総督の館]などプウク様式の建物が並んでいる。総督の館は気品のある外観から名づけられたというが、実際にはどんな役割を果していたのかは、まだ解明されていない。その東側正面には、石造りの格子文や雷文、頭に飾りをつけた人物像などの装飾が施されている。ほかにも、上部にカメの彫刻があることからその名のついた「亀の館]や、高さ約32mの大ピラミッド、屋根上部にハトの巣のような格子窓がついた「嶋の館」などがある。優雅で優しい女性的な感のある遺跡は、「マヤの雅]とでも形容できる。出所:世界遺産の旅
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