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チャビン遺跡(ペルー世界遺産) 2009年4月15日更新
1996年12月に起きたペルーの日本大使公邸人質事件は、軍隊の武力突入で解決したが、この作戦名が「チャビン・デ・ワンタル」だった。ペルー中央部、コルディエラ・ブランカ(白い山脈)の東斜面、標高3150~3200mにあるチャビン遺跡に残る神殿の名だ。紀元前1500~前1300年に始まり、紀元前400~前200年頃に崩壊したとみられるチャビン文化の集大成ともいわれる.
神殿は何度かにわたって拡張されたらしく、旧神殿と、南に隣接する新神殿に分けられる。U字形の旧神殿内部には、網の目状のように地下回廊がめぐらされ、その中心には半人半猫の石像「ランソン」が立つ.高さ4.53mの一枚岩に浮き彫りが施されたもので、人の頭や手足をもつが、鼻、牙、爪、尾などにネコ科の動物の要素を併せもっている.曲線と渦巻き文で描いた、「チャビンのネコ」といわれるジャガーのモチーフは、出土する土器にもしばしば登場する.半地下の広場を囲むように建つ新神殿にも、「ライモンディ」と呼ばれる高さ2mほどの石彫がある.牙、鋭い爪、ヘビの頭飾りなど悪魔的特徴をもつ。これら石像は、天界と地下界を結ぶものとして、儀礼上重要な役割を担ったと考えられている.中央アンデス各地の文化のさまざまな要素が見られ、広範囲にわたって発展した共通の文化の祭り祀センターのような存在であったようだ。出所:世界遺産の旅
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