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ポトシ(ボリビア世界遺産) 2009年4月15日更新
ポトシは世界最大の銀鉱床の町だった。ポトシ山に鉱脈が発見されたのは1545年。スペイン人はこの山を「セロ・リコ(富める山)と呼んだ。
その後町は急成長し、17世紀半ばには人口20万人の都市となっていた。当時のヨーロッパにもこれほどの規模の都市はなかったといわれる。王立造幣局では当時のスペインの銀貨を鋳造し、精錬工場も最盛時には140が稼働していた。標高4070mという高地の町では満足に農業も営めず、物資は輸送に頼っていた。それでも銀成金たちは贅沢三昧の暮らしをし政治は完全に腐敗し、売春、犯罪は日常茶飯事の欲望の町たった。
17世紀半ばまでの100年間に、1万6000tの銀がスペインに輸出されたが、18世紀に入ると産出量が急減し、それとともに町は衰退の一途をたどった。現在のポトシはスズの採掘が行われる、人口約11万人の小さな鉱山の町となっている。狭い石畳の通りを歩き、バロック建築のや堂やかつての造幣局(現在は博物館)を見ると、往時の繁栄が浮かぶだろう。鉱山には見学コースがある。出所:世界遺産の旅
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