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フィレンツェ歴史地区(イタリア世界遺産) 2009年4月17日更新
【和:フィレンツェれきしちく】 |
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ミケランジェロ広場から眺めてみる。アルノ川のほとりに、赤茶色の屋根と白壁の家並みが広がる。その美しさは、まるでルネサンス時代にタイムスリップしたようだ。ほとんど同じ高さに揃った甍の波の中央に、ひときわ高くそびえる建物が3つある、ヴェッキオ宮、ジョットの鐘楼、ドゥオーモ、これらがアクセントになって、まるで絵のように美しい。
中世、経済力を持った市民階級のパワーが、いち早く炸裂したのが、このフィレンツェたった。まずつくられた政庁舎には、自治都市の誇りと、力を示す高い塔が建てられた。これがヴェッキオ宮である。封建色を一掃するため、それまで町のあちこちにそびえていた、貴族の邸宅のいかつい塔は、すべて上部を切り落とされた。ドゥオーモが建設され、15世紀には建築家ブルネレスキが最新技術で大きなクーポラ(円蓋)をのせ、新しい聖堂建築のスタイルを生み出した。
この町の実力者だった富裕な銀行家メディチ家は、他都市や諸外国に対しては、巧みな外交で均衡を保ち、内では才能ある芸術家を保護した。「ルネサンス」の華やかな開幕である。現在見るフィレンツェの美しい町並みは、こうしてできあがった。町中に、贅沢なルネサンス文化の遺産がひしめいている。市街は歩いて回われるので、とにかくこの芸術の町を歩いてみよう「花の都」と呼ばれる理由を実感できるはずだ。出所:世界遺産の旅
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