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クレスピ・ダッダ(イタリア世界遺産) 2009年4月17日更新
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18世紀末のイギリスで始まった産業革命は、欧米にまたたく間に広がったが、生産形態の変化は、雇用者と労働者の関係も変化させた。雇用者の言いなりだった労働者たちが、よりよい条件で働きたいという望みをもつようになり、雇用者はその要求にこたえざるを得なくなったのだ。その結果、19世紀末~20世紀にかけての欧米では、産業資本家が労働者に、住居を提供する「カンパニー・タウン」が盛んに住設された。今でいう工業団地のようなものだろうか。クレスピ・ダッダはその代表的な例である。
1878年、アルプス山麓アッダ川流域のこの地に、紡績工場と集合住宅を建設したのが、経営者のクレスピであった。この町では、川を利用した水力発電を基礎に、さまざまな産業が発達し、安定した生活保障のうえで、生産性も向上した。労使どちらの側からも、理想的な環境が整えられた点は、他所と比べても一種の快挙といえよう。カン八二ー・タウンとしての機能が現在まで長らえたのも、極めて珍しい。
赤レンガの尾根をもつ、同じデザインの家が続く町並みは、当時の姿をよくとどめている。しかし、社会環境の変化とともに、この土地で産業に従事する人も減少し、存続が難しくなっている。出所:世界遺産の旅
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