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古都トレド(スペイン世界遺産) 2009年4月20日更新
トレドを見ずしてスペインを語ることなかれ。三方をタホ川に囲まれた花白岩の台地にまるで舞台のセットのように広がる美しい中世の町並み。美的景観を保護する政策によって残っているのだ。狭い石畳の路地が迷路のように広がる。そこにはトレドが、いやスペインが歩んできた、長い歴史の足跡が刻み込まれている。
ローマ帝国の支配下の都市として建設されたトレドは、6世紀には西ゴート王国の首都として栄えた。8~11世紀にはイスラムの勢力下に入るが、1085年、レコンキスタ(国土回復運動)によってキリスト教徒が、イスラムの支配から奪還、今度はカトリック・スペベインの王都となった。そして、フェリペ2世が1561年にマドリードに遷都するまで、政治、経済、文化の中心地であり続けた。13世紀には、知的中心部市として、ユダヤ人学者たちが活躍した歴史もある。
今、トレドを歩いてみれば、かつてトレドを支配したそれぞれの民族・宗教の文化の跡が、町の中に見事に融和して残っていることがわかるだろう。さまざまな建築様式の聖堂や城館、そして、美術館並みの絵画の数々、トレドは町全休が博物館のようだ。 この美しい町を愛した画家がいた。エル・グレコである。彼の才能を育み、その傑作の数々を残すトレドは「エル・グレコの町」とも呼ばれている。出所:世界遺産の旅
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