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パリセーヌ河岸(フランス世界遺産) 2009年4月24日更新

パリセーヌ河岸(フランス世界遺産)

【和:パリのセーヌかし
【中:
面白テーマ|世界遺産|>パリセーヌ河岸(フランス世界遺産)

セーヌ川は、パリを二分するように東南から西南へと流れている。川がカーブする市内の中間辺りにシテ島がある。ここがパリ発祥の地。紀元前3世紀に、ケルト系のパリシィ人によって町がつくられたのが始まりである。その後、紀元前52年に古代ローマのユリウス・カエサル軍に征服され、シテ島の南、セーヌ川左岸が発展した。508年にフランク王国の首都となると、川の両岸を西に向かって急激に発展を遂げた。
そして19世紀後半、ナポレオン3世時代のオスマン県知事によって、パリ大改造がなされてその姿を大きく変えた。幅の広い並木道を何本もつくり、星形の広場と結んだこの都市計画は、多くの町のモデルとなった。1889年の万国博覧会もエポックになり、エッフェル塔などパリのシンボルとなるモニュメントが建てられている。人が住み始めて約2200年。世界遺産に登録されている、シテ島東のシュリー橋から西のイエナ橋までのセーヌ河岸には、古代ローマから近世までの歴史を語る建造物が数多く残っている。
○ルーヴル美術館
ルーヴル宮は、ルイ14世がヴェルサイユ宮殿に居を構える以前に住んでいた。もともとは12世紀末にフィリップ2世が、パリ右岸の防備のために建てた城砦が起源で、17世紀にバロック様式の城として誕生.1793年に宮殿から王室のコレクションを所蔵する美術館に衣替えし、現在、約30万点の作品を有する世界最大級の美術館である。所蔵品は、古代で、『モナ・リザ』(レオナルド・ダ・ヴィンチ)や、『民衆を導く自由の女神』(ドラクロア)などの世界的名作の数々が並ぶ。
○ノートル・ダム大聖堂
「私たちの貴婦人(聖母マリア)」を意味する大聖堂は、キリスト教が国教となった4世紀頃に建てられたサンチティエンス聖堂を、ルイ7世時代の1163年に改築したもの。実に200年の歳月を費やして完成した、ゴシック建築の最高傑作である。正面には3つの門があり、キリスト降誕から最後の審判までの聖書物語の彫刻で飾られている。地上69mの鐘楼に昇れば、ゴシック建築の美しさを間近で見られ、パリの町も一望できる。
○サント・シャペル
ルイ16世が建てたゴシック様式の教会。パリ最古のステンドグラスで有名。かつては王や一部の貴族しか入れなかった2階の礼拝堂には、旧約・新約聖書の約1100の物語を描いたステンドグラスが、光を浴びて美しく輝いている。
○コンコルド広場
ルイ16世やマリー・アントワネットなど、王族や貴族、政治家などが処刑された広場である。「ルイ15世広場」、「大革命広場」と時代によって名称が変わり、現在はコンコルド(調和の意)広場と呼ばれている。中央のオベリスクは、ルクソール神殿にあったもので、1833年にエジプトからルイ・フィリッブ王に民営られた。
○オペラ・ガルニエ
設計者シャルル・ガルニエの名がつけられた劇場で、1875年に完成.大理石とブロンズを多用した豪華なつくりである.1989年にオペラ・バスティーユが開設されてからは、バレエ中心のプログラムを上演するようになった。劇場内には博物館があり、オペラの衣装や舞台装置の模型などが展示されている。また、楽譜や台本を集めた図書館も併設.
○アンヴァリッド
アンヴァリッドとは廃兵院のこと。ルイ14世が傷病兵を収容するためにつくった。奥の金色ドームは、バロック様式とフランス古典様式が見事に調和した教会で、この下にナポレオンの枢が安置されている。世界の武器が集められた軍事博物館と、さまざまな時代の城砦の模型を展示する、立体地図博物館が併設されている。
○凱旋門
ナポレオンの提案で、1806年に着工し1836年に完成した。高さ49.54m、幅44.82mの世界最大の門。ナポレオン自身はこの完成を目にすることができず、ここを遺体で通って埋葬された。壁面には、ナポレオンの戦闘や義勇軍の出陣を描いた彫刻が施されている。内部には、凱旋門の歴史を綴る小さな博物館がある。また、最上階に昇ると、コンコルド広場やルーヴル宮、さらにシテ島まで望める眺めが楽しめる。出所:世界遺産の旅
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