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キンデルダイク-エルスハウトの風車群(オランダ世界遺産) 2009年5月1日更新
【和:キンデルダイク-エルスハウトのふうしゃぐん】 |
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日本人がオランダといって真っ先に思い出すものは、風車と運河であろう。確かに運河はどこにいってもある。 しかし、風車はあまり見ることができない。
1870年頃までは、オランダには約1万基の風車が存在していた。そのほとんどは、排水するためのもので、水害に悩まされるオランダにとって、なくてはならないものであった。もちろん、粉ひき用の風車存在し、 1基あたり約2000人分のパンをつくれるくらいの能力を有していた。小さな村ならともかく、大都市ではかなりの数の風車が必要だったはずだ。
ところが、蒸気や石油、電気などのエネルギーが登場し、そのエネルギーを利用した機械が登場すると、風車の数はどんどんと減り始めた。現在、オランダに残る風車はわずか950基程度にすぎない。そんな状況の中、ロッテルダムの南東約10kmの場所にあるキンデルダイク村には、19基の風車が建ち並ぶ。これだけの数の風車が並ぶ場所は、まずここキンデルダイクでしか見られないものだ。ここには昔ながらのオランダの田園風景が広がっている。
特にその中の16基が、ノールド川の両側に8基ずつ建ち並ぶ姿は、素晴しい景観である。1740年頃に灌水用につくられた、この風車群のうち、現在17基に人が住んで生活している。これは、激減した風車を保存しようとオランダにできた保存協会の活動の一環で、風車に住みながら、維持・存続させていく努力を続けている。夏の観光シーズンとなる7、8月の土曜日の午後には、16基の風車が一斉に回され、観光客の目を楽しませてくれる。出所:世界遺産の旅
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