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タリン(エストニア世界遺産) 2009年5月4日更新
バルト海フィンランド湾に面したタリンに、1219年、デンマーク王バルデマー2世が要塞を建設した,エストニア人がこの要塞を、デーン(デンマーク)人の城「Taani linn」と呼び、それが町の名の起源となった。その後、タリンはハンザ同盟に加盟し、ロシアとの交易基地として発展する。しかし、16世紀のリヴォニア戦争では、スウェーデン、ロシアの支配下となる。以後、紆余曲折を経て、1990年に旧ソビエト連邦から離脱し、独立を宣言した。
旧市街の町並みは、大別すると支配者層が住んだトーンペアの山の手と、商人街の下町に分かれる.山の手のトーンペア城は、13世紀にデンマークのチュートン騎士団が建築し、以後、支配者が代わるたびに改築された。18世紀、ロシアのエカテリーナ2世によって現在の形になった。
大聖堂(トームキリク)はエストニアで最古の教会で、トーンペアの地名の由来ともなっている。現在の建物は、18世紀に大修復を受け再建されたもの。 ハンザ同盟のドイツ商人がつくりあげた商人街の下町は、生活の中に歴史が生きている。市場が開かれたラエユヤ広場を中心に、石畳の路地がいくつものびている。市議会薬局は14世紀の創業で、現役薬局としてはヨーロッバ最古である。旧市庁舎は13世紀に建てられたゴシック建築。聖ニコラス教会も13世紀の建物で、 ドイツ商人全船乗りの守護聖人ニコラスを祀って建設した。現在は美術館として公開されている。展示品としては、15世紀末に描かれた『死の舞踏』は見逃せない。「死を忘れるな」という中世特有の絵画モチーフの作品である。出所:世界遺産の旅
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