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ワルシヤワ歴史地区(ポーランド世界遺産) 2009年5月4日更新

ワルシヤワ歴史地区(ポーランド世界遺産)

【和:ワルシヤワれきしちく
【中:
面白テーマ|世界遺産|>ワルシヤワ歴史地区(ポーランド世界遺産)

ポーランドの歴史は、破壊と再生の繰り返しといえる。自然の防壁もなく、列強に挟まれた国士は、たびたび周辺国の侵略を受けた。ワルシャワがポーランドの首都になったのは1611年で、国王ジグムント3世が居を定めた1596年から15年後のことだ。
首都として数々の建築物がつくられたものの、他国による侵略と、王位継承争いなどの内戦で、ワルシャワの発展は遅々としていた。皮肉なことにワルシャワが発展したのは、1815年にロシア領内に組み込まれてからだった。ポーランド銀行やワルシャワ大学、国立劇場などがつくられたのもこの時期である。
○旧市街
ワルシャワ中央駅から北東にある旧市街に向かうと、ヴィスワ川を背に旧王宮が建つザムコヴィ広場に入る。旧王宮は16世紀にルネサンス様式で建築され、18世紀にロココ様式に改築された。旧市街の北部にあるバルバカンは、16世紀に建設されたヨーロッパでは珍しい半円筒形の砦である。旧市街中央にある旧市街は場には歴史博物館をはじめルネサンス様式とバロック様式の建物が並び、第二次世界大戦の爪痕は見当たらない。しかし、1944年ワルシャワはナチス・ドイツによって市街の8割以上、旧市街では9割が灰燼に帰し、20万人以上の市民が命を落とした。
旧市街がここまで復興したのは、何世紀にもわたってたびたびの戦禍による破壊に耐えてきた、市民の強固な意志と情熱によるものである。壁のひびひとつに至るまで忠実に再現したのは、ワルシャワを歴史から消すことはできないという、都市自身の示威であろう。旧市街復興の歴史は、歴史博物館で見ることができる。ここには、復元の際の図面やデッサンが展示されている。出所:世界遺産の旅
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