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テルチ歴史地区(チェコ世界遺産) 2009年5月6日更新

テルチ歴史地区(チェコ世界遺産)

【和:テルチれきしちく
【中:
面白テーマ|世界遺産|>テルチ歴史地区(チェコ世界遺産)

テルチの町は、12世紀にモラヴィア地方の干拓沼地の中央につくられた。その後順調に発展、次第に人口を増やしていったが、1530年の大火で、町の建物の大きい分が焼失した。
当時の市長ザッカリアスと市民は、焼け跡を七台から直し始めた。ザッカリアスらはマルクト広場(現ザッカリアス広場)に面した建物をルネサンス様式と初期バロック様式で建て直すことにした。ただし、建物の正面は家主の自由にさせた。家主たちは、ほかの者に卓!負けないようにそれぞれ工夫をこらした。ある者は櫓をつけ、またある者は張り出し窓などをつけた。建物の色も黄色、ピンク、青、緑、白など、さまざまな色が使われ、個性豊かな建物が建ち並んだ。それぞれの建物には番号がつけられ、家主が変わると新しい工人が建物に施されることもあった。歴代の市長も町づくりに力をつくした。1532年に61号館の家主となった市長ミヒャエル・ベッカーは、旧約聖書に出てくる族長の像を正面玄関に飾った。
中央広場の北西にある城は、16世紀に改築されたルネサンス様式のイタリア風で、城内の「黄金の間」は 華やかさと威厳をもつ格天井(木を格 子状に組んだ板張りの天井)になっている。
丁寧に修復されながら年を経てきた古都テルチは、中世の町並みをそのままに残したモラヴィアを象徴する町として注目されている。中央に位置する細長い三角形のザッカリアス広場には、バロック様式の噴水や聖女マルガリータの彫像、聖母マリアの柱像などがある。出所:世界遺産の旅
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