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シェーンブルン宮殿と庭園(オーストリア世界遺産) 2009年5月7日更新
【和:シェーンブルンきゅうでんとていえん】 |
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ウィーンの市街から南西約5kmに位置するシェーンブルン宮殿は、フランスのヴェルサイユ宮殿とよく比較される。1695年にハプスブルク家のレオポルト1世が、夏の離宮の建設を命じた時は、確かにヴェルサイユをしのぐものをめざしていた。しかし、バルカン半島での戦争などで財政が圧迫され、建築された宮殿はヴェルサイユ宮殿にはおよばないものとなった。
シェーンブルン宮殿の運命が大きく変わったのは、1740年に女帝マリア・テレジアが居城と定めてからだ。宮殿には多くの付属建築物が増築され、宮殿の側面の様には中2階が増設、中央棟の1階には庭園への通り抜けがつくられた。ほかにもファサードの改築、諸室の改造など、数えあげればきりがない。
庭園も、大幅な改造が行われた。花壇、噴水、植え込み、彫刻、並木道、ローマ遺跡を模倣した建築物、それらすべてが幾何学的に組み込まれて配置、建設された。隣接する森でさえ、その構造の中に組み込まれた。こうして、ヴェルサイユに比肩する美しさと壮麗さを保つ、オーストリア最大のシェーンブルン宮殿が誕生した。現在、宮殿には6歳のモーツァルトが、マリア・テレジアにピアノ演奏を披露したという「鏡の間」、ナポレオンがウィーンを征服した時、執務室として使った「ナポレオンの部屋」などがある。1500近い部屋があるが、公開されているのは39室のみである。出所:世界遺産の旅
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