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ドナウ・デル夕(ルーマニア世界遺産) 2009年5月8日更新
【和:ドナウ・デル夕】 |
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ドナウ川は約2860kmの長さをもつヨーロッパ第2の大河だ。 ドイツからオーストリア、スロバキア、ハンガリー、ユーゴスラビア、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナと流れ、再びルーマニアへ戻りチリア、スリナ、スフィントゥ・ゲオルゲの3つの大きな支流となり黒海に注ぐ。ドナウ・デル夕は3つの支流にできた大湿原地帯である。面積約5500k㎡のうち、陸地はわずか13%ほどで、湖沼が点在し、川が網の目のように流れている。
ヨーロッパも最大の湿原地帯であるこのドナウ・デル夕の形成は、約1万1000年前に始まったといわれる。 ドナウ川が流れ込む黒海の巨大な入り江に、泥や砂が堆積していって、次第に陸地が形成されていき、ついには黒海から切リ離された状態になったのだ。今でも堆積や浸食により、 ドナウ・デル夕の形は変わり続けている。
生態系も豊かで、湿原地帯のそこかしこにアシなどが群生し、海岸近くの砂丘にはオオバコが生えている。その緑の中、オオカミやイノシシ、カワウソ、キツネなど数十種の野生動物や、カワウやペリカン、トビ、ワシなど300種にもおよぶ鳥類、100種以上の魚類が生息している。出所:世界遺産の旅
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