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リラ修道院(ブルガリア世界遺産) 2009年5月9日更新
【和:リラしゅうどういん】 |
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ブルガリアの南西部、リラ山の山奥にあるリラ修道院は、国内最大の修道院で、ブルガリア正教の総本山でもある。10世紀頃、 イヴァン・リルスキー修道士が、人びとの精神的荒廃に嘆き、ここで隠遁生活を始めたのがきっかけで、やがて、彼を慕う信者がその周辺に住み、集落ができた。リラ修道院は14世紀初頭の大地震や1833年の大火事などで、壊滅的なダメージを受けたが、そのたびに再建されてきた。14世紀の再建の際に、外敵や天災に備えた要塞のようなつくりにされた。現存するのは1335年に建てられたという、フレリコの塔だけだが、その堅固さは十分にうかがうことができる。
19世紀の大火後の再建では、 3万2000㎡という敷地の中に、フレスコ画で飾られたとつの礼拝堂、図書館、修道士独居房などが建てられた。敷地中央に建てられた聖母聖堂は、ギリシア十字の三廊式である。白と黒の横縞のアーチをくぐると、内部天丼や壁には、19世紀のブルガリア宗教画の傑作といわれる、フレスコ画が並んでいる。祭壇の中央のやや上部に、大きな目が描かれている。これは聖人の目をあらわしていて、聖堂内部のどこからでも見ることができる。敷地内には、さまざまなイコンが展示された歴史博物館や、ブルガリアの伝統文化関連物が展示されている民俗博物館などもある。
出所:世界遺産の旅
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