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ミストラ(ギリシア世界遺産) 2009年5月10日更新
ミストラはペロポネス半島南部カストロ山麓にある城塞、中世の町の廃墟である。俗に「ビザンチンのポンペイ」とも呼ばれる。山の斜面という地形から、元々は十字軍が要塞を築き、ビザンチン帝国時代に地方軍の本拠となって栄えたが、15世紀以後はオスマン・トルコ、ヴェネツィアの支配を受け、18世紀のアルバニア軍の侵攻で、完全な廃墟と化してしまった。
町全体が自然の要塞のような地形で、城壁で3つの区域に分かれている。最上部には城塞、中腹に王宮や高官たちの邸宅群、下の町には特有の建築美を見せる、修道院や聖堂が点在する。内部の壁全面に描かれているフレスコ画などは、目を見張るほど美しい。これらはこの町が、軍事的のみならず、文化的、芸術的にも栄えていたことを物語る。総督たちは、宮殿や教会を建てただけでなく、多くの文化人のパトロンとなった。ミストラは、後期ビザンチン文化の中心地でもあった。出所:世界遺産の旅
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