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オリンピアの遺跡(ギリシア世界遺産) 2009年5月11日更新
【和:オリンピアのいせき】 |
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4年に一度、国境を越えて世界中を熱狂させてくれるオリンピック、その起源がここにある。その名もオリンピア、紀元前10世紀頃から、最高神ゼウスの聖地として繁栄していた町である。そして、そのゼウスを祀る祭典の奉納試合として、あらゆる都市国家(ポリス)が参加する運動競技大会、すなわち「古代オリンピック」が開催された地であった。紀元前776年に始まった競技大会も、現代と同様4年に一度の祭典で、短距離走、レスリング、円盤投げ、戦車競走などさまざまな競技があった。厳しい訓練の末、認可された者だけが出場でき、彼らは出身ポリスの名誉をかけて闘ったのである。観客は20万人もいたといわれ、開催前後の3か月は、都市国家同士の戦争も中断して、平和が訪れたというから、その熱狂ぶりはたいへんなものだったろう。
オリンピアの遺跡は、のどかな緑広がる風景の中にある。ゼウスとヘラを祀るそれぞれの神殿、体育館、闘技練習場、宿泊施設、そしてアーチ形の入場門のある広い競技場などの遺跡が、当時を偲ばせてくれる。現在も、オリンピックの聖火の採火式は、ヘラ神殿の前で行われている。出所:世界遺産の旅
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