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アトス山(ギリシア世界遺産) 2009年5月11日更新
アトス山が「秘境」と呼ばれるのにはわけがある。海からの交通手段しかない全長45kmの細長い岬、標高2033mの険しい山と深い森。その厳しい自然条件だけではない。ここでは、中世の時代から受け継がれてきた、厳しい修行生活を送る修道士たちが暮らしており、ギリシア正教の最大の聖地として、ギリシアの中でも唯一自治を認められた、自治州だからである。現代でも女性は入山禁止になっている。 この地に、修道士たちが暮らし始めたのは7世紀頃のこと。聖地としての興隆は、10世紀にアタナシウス修道士が当地に初めてメギスティス・ラブラ修道院を創立、厳しい戒律に基づく共同生活という、隠修のスタイルを生み出してからである。最盛期には6万人になったといわれる。現在も、絶壁や斜面に建つ20ほどの修道院があり、約2000人の修道士が暮らす。16世紀頃には、生計の糧にイコンやフレスコ画などがつくられていた。各修道院で見ることができる。出所:世界遺産の旅
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