考古用語辞典 A-Words

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ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群(トルコ世界遺産) 2009年5月12日更新

ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群(トルコ世界遺産)

【和:ギョレメこくりつこうえんとカッパドキアのいわせきぐん
【中:
面白テーマ|世界遺産|>ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群(トルコ世界遺産)

キノコ形、タケノコ形、ベレー帽をかぶった煙突形……大地からニョキニョキ生えてきたような奇岩の群れ、赤やピンクや白や、とにかく見渡す限り広がる幻想的な自然の造形だ。世界に奇観は数あれど、カッパドキアに匹敵する場所は数少ないだろう。ここはアナトリア中部の火山地帯、太古の火山活動によって、降り積もった火山灰や溶岩が歳月をかけて岩となり、さらに、軟らかい火山灰の層だけが風雨で浸食され、硬い溶岩の層が残った結果、このような地形が誕生したのだ。
驚くのはこの光景だけではない。これらの岩の塔を見ると、あちこちに穴があるのがわかる。岩質が軟らかいため、先史の時代から、穴をくり抜いて住居にする人がいたのである。特に、ローマ帝国の弾圧を逃れてやってきた初期キリスト教の修道十たちが、この地に多くの聖堂や修行所をつくった。外から見ればただの穴、これがのちのイスラム軍のアナトリア進攻時代には、格好の隠れ家にもなり、その数を増やした。洞窟聖堂は1000以上もあり、約150の教会には見事なフレスコ画が描かれている。ギョレメ国立公園に指定されている地域にはこれらが集中している。隠れキリシタンたちは、地下都市まで掘った。カイマクルのものは地下8階まである。カッパドキアは、キリスト教徒の苦難の歴史も物語っているのだ。 出所:世界遺産の旅
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