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ネムルト・ダア(トルコ世界遺産) 2009年5月12日更新
【和:ネムルト・ダア】 |
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標高2150mのネムルト山頂に、さらに砕石を高さ50m、直径150mの円錐形に積み上げたトゥムルス(墳墓)がある。その東西には高さ10mもある首のない石像が5体ずつ、下のテラスには石像から転げ落ちた大理石の首が無造作に並び、太陽を浴びて白く幻惑的に輝いている。紀元前2~前1世紀頃にこの地域に栄えたコマゲネ王国アンティオコス1世の祭祀所である。
コマゲネは常に大国に隷従する小国だったが、この上はシリアから独立、ローマと交渉して自由を獲得、鉱物資源と通商で財をなし、王国唯一の繁栄期を築いた。巨大な遺跡はその証である。石像はゼウスやアポロンなどギリシアの神々と、ペルシアの神々との習合神像である。 1体は王自身であり、石板のレリーフに王と神々が握手している絵が刻まれている。自らを神々と並ぶ存在と自負していたのだ。出所:世界遺産の旅
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