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コミの原生林(ロシア世界遺産) 2009年5月13日更新
【和:コミのげんせいりん】 |
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ロシア連邦第2位の面積を有するコミ共和国は、国土の大半をペチョラ低地が占め、居住に適した土地は限られるが、それ故の豊かな自然が残されている。北東部は、ツンドラと呼ばれる永久凍土で、地衣類やコケしか繁殖できない土地もある。亜寒帯森林がウラル山脈北部の山麓一帯に広がり、ペチョラ川の支流が流れ、モミ、マツなどの針葉樹帯が形成されている。一年のうちの大半が雪に閉ざされる厳しい環境の中で、ヘラジ力はコケを食み、テンやオオヤマネコは小動物を狩る。タイリクオオカミ、クズリ、ユーラシアカワウソなど、絶滅の危機に瀕する動物も生息し、ここでは、ゆったりとした食物連鎖が成立している。
しかし、森林は木材やパルブの原料として伐採され、小動物は毛皮をとる目的で狩猟の対象となった。コミの森林は、ロシア中央とアルハンゲリスク、シベリアへの交通路でもあり、16世紀頃から森林伐採が続けられた。そればかりか、地下に埋蔵されている石炭や天然ガスを求めて、開発は進む一方だった。近年、生態保護の動きが盛んで、自然遺産にも登録されたが、停滞するロシア経済の状況から予断は許さない。出所:世界遺産の旅
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