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(害+夫)簋 2009年8月16日更新
複製品
西周時代
青銅
全高59cm・口径43cm・腹深23cm・重量60kg
陝西省扶風県斉村出土(1978年5月5日)
周原博物館蔵
簋は西周時代の食物を盛る器であり、現在の大碗に相当する。黍,粳,糯などの主食を盛った。礼書の記載や考古学的発見によれば、簋は常に偶数で用いられ、天子は八簋九鼎,諸侯は六簋七鼎、卿大夫は四?五鼎というように用いる数によって貴族の階級を表している。
(害+夫)簋は大きく堂々とした作で、「簋中の王」といわれている。方座をもち、口縁は肥厚し、外返して広がり、左右一対の獣形をした耳が見られる。頸部と圏足に雲紋を飾り、腹部と方座に直文,方座の四隅には変形した饕餮紋が見られる。内底には銘文124字が鋳られている。銘文によれば、私は心を尽して先王の事業をうけつぎ経常してきた。私は義士献民をもって先王宗室に奉祀するものである。私はこの特大の宝簋を作り、先宗列祖を祭紀し、皇王の大命を祈求し、王位と長命を佑け、多福と長寿と知恵を賜わり下さんことを祈るとあり、周の天や厲王に係わり、先王を祭祀はするために作られたことがわかる。
出所:中国陝西省宝鶏市周原文物展
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