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礼賓図(壁画模写) 2009年9月5日更新

礼賓図(壁画模写)

【和:れいひんず
【中:Li bin tu
隋・唐・五代|彫刻・書画|>礼賓図(壁画模写)

唐時代
高184cm 幅242cm
1971年陝西省乾県章懐太子墓出土
  陝西省博物館蔵
 この壁画の左側に立つ3人は唐の鴻臚寺の役人で、その袍衣が朱色であることから、四・五品の官であると推定される。4番目の人物は丸顔、禿げ頭、濃い眉、深目高鼻で『旧唐書・拂菻(東ローマ帝国)伝』によって推測すると、東ローマ帝国の使節かもしれない。5番目の人は頭に羽毛の帽子をかぶり、直立する2本の烏の羽をつけ、身体には長袍を着て、腰に帯を束ね、黄色靴をはいている。『旧唐書』の日本・高麗に関する記載によれば、日本あるいは高麗の使節かも知れない。6番目の人は毛皮の帽子をかぶり、丸首の灰色の外套をはおり、毛皮のズボンをはいているが、『旧唐書』の室韋・靺鞨(ともに中国東北部の民族とくに渤海国と呼ばれる)に関する記載によれば、この人は中国の東北の少数民族の代表かもしれない。この壁画は、当時の中国と外国および国内各民族の間の交流の史実を記録し、唐代の中国と外国の友好往来を研究する上で珍しい貴重な資料である。出所:中国陝西省文物展悠久の遺産1987
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