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叔尹方鼎 2009年9月11日更新

叔尹方鼎

【和:しゅくいんほうてい
【中:Shu yin fang ding
殷・周時代|陶磁器|>叔尹方鼎

(叔尹の作った方形の鼎)
西周初期
通耳高 21.3cm
1974年 喀喇沁左翼蒙古族自治県山湾子村窖蔵坑出土
 隅丸の方鼎は、全殷周器のなかでも2、3の例があるのみで、極めて珍しい。通常の方鼎は、外范遊を板を組み合わせて構成したのに対し、隅丸の方鼎は、円形器と同様の手法で作製したものと思われる。口縁下に二道の弦紋がある。器内底に「叔尹作旅(叔尹が旅を作った)」とある。「旅」とは「旅器」の略。宗廟に常置する祭器とは別に、軍旅(戦争)などに守護神として組先神を担いでいくために、祭器のポータブル・セットが作られた。全体に小ぶりに作られたのは言うまでもない。これはその1器である。出所:中国の器展ー青銅と陶器
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