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宝生 2009年11月5日更新

宝生

【和:
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面白テーマ|彫刻・書画|>宝生

西チベット
12世紀後期-13世紀前期
真鍮;彩色、宝石(欠失)
高35.5cm
ツィンマーマン・ファミリー・コレクション 宝生は五仏のひとりである。宝生は南方に配され、修行者が慢を平等性智に転換することを助けるとされる。宝生の色は黄色で、部族は宝部である。他の五仏の仏陀と同じように、宝生は通例では結跏趺坐に座る。宝生を見分ける印は、右手を伸ばして下げ、掌を外側に向ける与願印である。宝生は、禁欲的な仏陀の衣ばかりでなく、菩薩の衣装や装飾(それは実は仏陀の報〔サンボーガカーヤ〕が身につける王者の装飾である)を身につけることができる。
 この彫像は典型的な西チベットのもので、鋳物の筒状の支柱によってつながれた、丈の高い宝冠や固くこわばった環状の天衣を付けている。環状の真珠の耳飾り、二重に巻かれた曲がりくねった首飾り、真珠の腕輪や足輪は他の西チベットの作例にも見られる様式である。この像の手は大きく、指はとても長い。これはラダックのアルチ寺のロツァワ・ラカンの壁画にも見られる様式である。頭部が大きく、顔は幅広く繊細に造形されているが、このことがこの像に強く個性的な性格となっている。この像は台座とともに鋳造されている。台座は西チベットの像によく見られるなめらかで膨らんだ蓮弁を持っている。出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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