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アラビア文字銘銅製平鉢 2009年11月20日更新
【和:アラビアもじめいどうせいひらばち】 |
【中:Alaobo wen zi ming tong zhi ping bo】 |
宋・遼・金・元|金銀・玉器|>アラビア文字銘銅製平鉢 |
遼時代
1986年内蒙古自治区のチェリムモン盟陳国公主墓出土
銅製
径57cm、底径33cm、高さ19cm
口縁の内側に列点文とアラビア文字が彫刻され、底には六角形の文膳が刻まれている。これは中央アジアから輸入された製品で、その形と文様のデサインもイスラム地域でよく見かけられる。遼王朝とイスラム世界の問で貿易や文化交流が盛んに行われていたことを物語っている。
銅鉢の目録部にはアラビア文字で「アッラーと刻まれている。偶像崇拝を禁じたイスラム教の教えにより、イスラム文化においては次第に建築や陶器、金属製品の文様にいたるまで、良家的な装飾は見られなくなった。しかし、その反対に華麗なアラベスクと呼ばれる植物文様や幾何学文様、この作品に見られるように文字を流麗にデザイン化して装飾とする方法が発達していくのである。文字の書体はクーフィック体、ナスヒー体を始めとして多数が考察され、日本の書道と同じく文字自体が芸術作品として川られる独特な文化を育てた。 建築や工芸品に記される字句はイスラム数の聖典「コーラン」から取り、教祖アッラーの偉大さを讃えるものが多い。この銅鉢は西方のイスラム教国からもたらされたもので、夫婦が日常使っていたものであろう。出所:北方騎馬民族の「黄金マスク展」
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