考古用語辞典 A-Words

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観世音菩薩像 2009年12月13日更新

観世音菩薩像

【和:かんぜおんぼさつ
【中:Guan shi yin bu sa xiang
隋・唐・五代|彫刻・書画|>観世音菩薩像

敦煌将来一面
絹本著芭
縦99.0横59.5
北宋時代 太平興国八年(983)
Avalokitesvara with donors below.
 画面は上下に二分され,左上の短冊型には「南無観世音菩薩」とあるところから,化仏を戴く中尊は観世音菩薩とみられる。菩薩は,岩上の蓮台に半跏し,右手は説法印を結び,左手は膝前で火焔宝珠を執り,二重弁光を負う。前方左右には善悪の二童子が,また頭上左右には裸形の二童子が雲に乗って随う。下中央の銘文帯によれば「知燉煌郡都園官兼大行国家録事米貢徳」が国家安泰と一族の繁栄を祈願して大平興国八年(983)に旅人しかものである。合計16人の供養者は,米夫妻を中心として血縁の濃い順番に大きさを変えて表わされ,柄香炉を持っ貢徳を除いて米夫人と成人男子は未開敷蓮華を執り,他は拱手している。橙色と緑色系を中心とする明るい色彩が用いられており,周囲には四色の布を用いる当初の姿加そのまま遺されており,年紀とともに大変貴重である。なお,中尊が火焔宝珠を持物とすること,善悪二宣子が巻子を持って描くかれるなど地蔵信仰との混淆が認められる。出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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