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地蔵十王図巻断簡 2009年12月14日更新

地蔵十王図巻断簡

【和:じぞうじゅうおう
【中:Di zhang shi wang tu juan duan jian
隋・唐・五代|彫刻・書画|>地蔵十王図巻断簡

敦煌将来 一巻
紙本著色
縦27.8 横239.9
五代時代(10世紀)
Ksitigarbha and the Ten Kings of Hell.
   地蔵十王図巻は,冥府で亡者を裁断する十人の王と,六道とくに地獄の救世主である地蔵菩薩を描いたものである。唐末頃に成立した偽経『仏説閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経』(『預修十王生七経』)を典拠としている。大英図書館本,パリ国立図書館本,和泉市久保惣記念美術館本は絵と経文を交互に配した写本であるが,本巻には文字が一切なく,当初より図のみの図巻であったと考えられる。本巻は十王のうち,第四から第九までの五王が欠けている。五道転輪王の場面では六条の雲で六道が表わされ,亡者の転生が示される。最後は,極悪重罪の亡者を地蔵菩薩が迎えて救済する場面で締めくくられている。地蔵十王の信仰は,五代の頃にとくに盛んとなり,敦煌画の遺品もこの頃のものが多い。どの図もやや粗い描線で描かれ,彩色も簡素であるが,かえってそこに民衆の嗜好をみることができよう。 出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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